古代から活用されていた宝石の力

宝石は地殻が形成されるなかで育まれました。

エメラルドやルビーはおよそ30億年、ダイヤモンドはそれ以上の歳月にわたり地中でエネルギーを蓄え、人間に発見されるのを待っていたのです。

人間は古代より宝石が何か特別な力を秘めていると感じていました。だからこそ、地中深くから掘り出し、さまざまな加工を施して身に着けてきたのでしょう。護符として珍重した歴史は、世界中に残されています。

自然とともに生きていた時代には、宝石のエネルギーを感じる力も強かったのではないでしょうか。身を護り、良い方向へ導いてくれると言じ宝石のエネルギーを活用していたのです。世界中の王や権力者、宗教指導者たちが必ず宝石を身につけていたのも、そのためです。

ところが、時代が下がり、次第に人間が自然から離れて暮らすようになると、宝石の力はいつしか忘れ去られ、権力や富の象徴、単なる装飾と考えられるようになってしまいました。

しかし近年になり、ホリスティックな観点から改めて宝石のエネルギーが注目を集めるようになっています。環境汚染、複雑な人間関係、デジタル社会など、数多くのストレスにさらされる生活のなかで、心身に不調を抱える人が増え、宝石の持つ癒しの力が見直されつつあるのです。

宝石店を訪れ、気になる石を手に取った瞬間に「これは自分の石だ」と確信した経験がある人もいるのではないでしょうか。宝石のエネルギーを享受するためには、石と持つ人との相性がとても重要です。宝石は私たちの心と体を癒してくれる特別な力をもっています。自分に合った石、必要な石を持つことは人生を豊かにするためにも大切なことなのです。

※双葉社『宝石の常識International』より抜粋

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